小説の応募ならココ!賞金別・文学賞一覧
文学賞は数多くあり、賞によって賞金総額も変わってきます。応募するならば、やはり賞金が多いほうが嬉しいですよね。
こちらでは、まず高額賞金の文学賞5選をみていき、それから文学賞の基本についてご紹介します。
高額賞金の文学賞5選
高額なものでは大賞で1,200万円、入賞すれば200~500万円といった賞金になります。5つの文学賞について詳しくみていきましょう。
「このミステリーがすごい!」大賞
- 大賞:1,200万円
- 優秀賞:200万円
- ジャンル:エンターテインメントを第一義の目的とした、広義のミステリー
「ホラー要素」「SF設定」「時代小説」といった、斬新な発想のミステリー小説を応募できます。ミステリーの要素や、冒険小説としての部分をきちんと組み込んでいれば、さまざまな設定に挑戦できるのも魅力です。
江戸川乱歩賞
- 正賞:江戸川乱歩像
- 副賞:1,000万円
- ジャンル:広い意味の推理小説
受賞作品は講談社から刊行されるだけではなく、 フジテレビによって映像化されます。選考委員には池井戸潤、今野敏、辻村深月、貫井徳郎、湊かなえさんらが参加するほどの大規模な文学賞です。
松本清張賞
- 正賞:時計
- 副賞:500万円
- ジャンル:広義のエンターテインメント小説
既成の枠組みにとらわれない、斬新で生き生きとした作品を募集しています。過去には青山文平、阿部智里、葉室麟、山本兼一、横山秀夫さんなど、多くのエンターテインメント作家を輩出してきた文学賞です。
日本ホラー小説大賞
- 賞金:500万円
- ジャンル:広義のホラー小説
恐怖を通じて人間の光と闇を描く書き手のために創設されたのが、日本ホラー小説大賞です。応募作の中から、最も優れた作品に賞金500万円が授与されます。大賞のみの狭き門ではありますが、年度によっては優秀賞30万円の枠があります。
小学館ノンフィクション大賞
- 大賞:300万円
- ジャンル:ノンフィクション
エンターテインメントに富んだノンフィクションが求められる、小学館ノンフィクション大賞。「政治・経済・社会・スポーツなどの世界を描いたドキュメント」「著名な人物の知られざる一面を描いた評伝」など、ジャーナリスティックな視点のある作品を募集しています。
文学賞の基本
高額な文学賞だけでも数多くあり、どれに応募すればよいのか迷ってしまうものです。そんなときに文学賞の基本的な考え方を知っておくと、自分が応募すべき賞が見つけやすくなります。
公募文学賞
公募文学賞とは、「プロ・アマ問わず応募できる文学賞」のことです。歴史的作品や地方の文学賞がここに分類され、作品そのものを評価するコンテストという傾向があります。新人を発掘して育てるのが目的ではないため、実績を積んでから公募文学賞に応募しましょう。
「やまなし文学賞」「坊ちゃん文学賞」といったところが公募文学賞となります。
公募ではない文学賞
ある期間で発表された小説の中から、特に優秀な作品を選定する賞です。これまでに小説を出版したことがある人が対象であり、ノーベル文学賞や芥川賞、直木賞が公募ではない文学賞に挙げられます。既に作家としてデビューしている人向けであり、プロとして認められてから挑戦するものです。
新人賞
才能ある小説家を見つけるための文学賞です。受賞後には担当の編集者が付いて、次の作品に取り組みます。プロとして活躍したい方にとって、挑戦すべき最初の道といえます。
【純文学系】
- 新潮新人賞
- すばる文学賞
- 群像新人文学賞
- 文學界新人賞
- 文藝賞
【エンターテインメント】
- 小説すばる新人賞
- オール讀物新人賞
- 小説現代長編新人賞
文学賞の中には、公募文学賞、公募ではない文学賞、新人賞の3つがあります。公募文学賞ではプロ・アマ問わず応募可能であり、公募ではない文学賞はプロとして実績のある方だけが応募できるものです。つまり、これから小説の応募を考えている方であれば、新人賞を検討した方がよいでしょう。
もちろん、高額賞金を狙って公募文学賞に応募することも悪いことではありません。あなたの応募すべき文学賞とジャンルは見つかりましたか?ぜひ、自分のレベルに合った賞とジャンルに挑戦してみましょう!